
「このまま全部終わらせてしまいたい…」
「私なんていないほうがいいんじゃないか…」
そんなふうに思ってしまった夜、ありませんか?
私はあります。何度も。
とくに子どもが小さかった頃、夫の帰りも遅くて毎日ワンオペ。
寝ない子ども、散らかった部屋、減らない家事、孤独な時間…。
まるで世界中で私だけが取り残されているような、あの夜のことは今でも忘れられません。
この記事では、そんな私が「もう無理…」というところから少しずつ浮上して、なんとか今日を生きられるようになった「3つの小さな習慣」を紹介します。
同じように今、しんどさを抱えている誰かの心が、少しでも軽くなりますように。
「消えたい」と思っていた頃の私


あの頃の私は何をしていても満たされなくて、何を見ても、聞いても、心に入ってこなかった。
誰かと話していても「私のことなんて、どうでもいいんだろうな」って思ってしまって、SNSを見ると「みんな幸せそう」で、さらに落ち込んで。
子どもが泣けばイライラして、自己嫌悪のループ…。
毎晩寝る前に「ごめんね」と泣きながら謝って、それでも朝が来て、またイライラして、また泣いて。
もう、自分が壊れてるんじゃないかって思ってました。
どうしてここまでしんどくなったの?


当時の私は、いくつもの“負荷”を抱えていました。
- 育児:24時間体制。全然寝ない子
- 夫婦関係:夫の帰りが遅く頼りたくても頼れない
- 家事:やってもやっても終わらない
- 自分の時間:ゼロ。トイレに行くのも気を使う
- 社会からの孤立感:大人と話してない、私って必要とされてる?
それらが少しずつ積もって、気づけば「生きてる意味がわからない」に変わっていました。
私を救ってくれた3つの習慣とは?


そんな私が少しずつ息がしやすくなったのは、「行動を変えた」からではなく、「思考のクセ」を変えるきっかけを得たからです。
やったことは、たった3つの小さなこと。
- 朝、スマホじゃなく「空」を見る
- 感情を書き出す「自分だけのノート」をつける
- 「完璧じゃなくていい」を自分に言い聞かせる
特別なお金も道具もいりません。
でも、これだけで「今日もどうにか生きよう」と思える日が増えました。
習慣①|朝、スマホじゃなく「空」を見る


朝起きて、つい手に取るスマホ。
私も以前は、無意識にSNSを開いてました。
でも、そこで目にするのは「キラキラした他人の暮らし」。
まだパジャマのままの自分がどんどん小さくなっていく感じがして、一日が始まる前から、もう疲れていたんです。
そんなとき、たまたま朝カーテンを開けて空を見たら、なんだかホッとして泣きそうになりました。
それからは、毎朝5秒でいいから空を見上げるようにしました。
- 曇りでも
- 雨でも
- どんよりしてても



「今日も空があるなあ」
「また一日が始まるんだなあ」
って思うだけで、不思議と気持ちが切り替わるようになったんです。
今では私の中で、「空を見ないと一日が始まらない」というくらい大切な習慣になっています。
習慣②|「感情を書き出すノート」をつける


もう1つ、私が変われたきっかけは「感情ノート」です。
といっても、難しいことは何もしていません。
ただその日思ったことや感じたことを、思いつくままにバーッと書くだけ。
- 今日子どもにイライラした
- 夫にムカついた
- ひとりになりたい
- 疲れた
- 泣きたい
この“感情のゴミ出し”をすることで、少しずつ心が軽くなっていったんです。
ノートは100均のものでOK。時間がない日は、スマホのメモでもOK。
書いて、読み返さなくても大丈夫。とにかく「吐き出す」ことが目的です。
自分の感情って、誰かに見せられないものも多いからこそ、ノートの中だけは“どんな感情でも許される場所”にしました。
習慣③|「完璧を手放す」小さな合言葉


完璧主義って一見いいことのように思われがちだけど、育児中は自分を追い詰めるだけでした。
- ごはんは手作りじゃないとダメ
- イライラしちゃダメ
- 家が散らかってたらダメ
- ちゃんと笑顔のママじゃなきゃダメ
そんな「自分ルール」を知らないうちに山ほど作って、勝手に苦しんでいたんです。
ある日「洗い物?明日にしよ」で自分を許したとき、すごく心がラクになったのを覚えています。
それからは、魔法の言葉のように唱えています。
「ま、いっか」
「70点でよし」
「できなくても命に関わらない」
この言葉たちは、私の命綱でした。
習慣の効果|心に少しずつ余白ができた


最初は「これだけで変わるの?」と半信半疑でした。
でも、不思議なことに、3日、1週間、1ヶ月と続けているうちに、
- 前より感情の波に飲まれにくくなった
- 子どもにイラッとしても、すぐ切り替えられるようになった
- ひとりの時間が取れない日でも、自分を責めなくなった
そんなふうに、少しずつ「余白」ができてきた感覚がありました。
いまでも落ち込む日はあるけど「もうダメだ…」と思っていた頃より、ずっと自分に優しくなれています。
それでもつらい日は、どうすればいい?


どんなに習慣を続けていても、「今日は無理…」「朝から泣きたい…」って日もあります。
そんなときは、自分にこう言い聞かせます。
「生きてるだけで、今日は合格」
「家事も育児もサボってOK」
「泣いていい、逃げてもいい」
それでもどうにもならないときは、助けを求めていい。
家族、友達、SNS、自治体の相談窓口、カウンセラー…
どこでもいいから言葉を外に出してみてください。



私は産後うつになり6年、今でも心療内科に通い、訪問看護を利用しています。
自分の辛い気持ちを聞いてもらえると楽になりますよ。
まとめ


私はいまも「育児ってしんどいな」って思うことがあります。
でも、「消えたい」と思っていた夜を越えて、こうして今この記事を書いている自分がいる。
それだけで、あの頃の私に「よくがんばったね」って言ってあげたい。
そして、今これを読んでくれているあなたにも伝えたい。
あなたは、よくがんばってるよ。
生きてるだけで、もう100点なんだよ。
この記事が、心がしんどい誰かの「小さな支え」になりますように。
コメント